民間の仕事
2020年6月16日
R2.6.16 万年塀をコンクリートブロック+アルミフェンスに変更します④
新しい塀の基礎になる部分ですから、十分なコンクリートの厚さが必要です。今回は100mm厚の基礎にしますので、その厚さのラインをしっかりと出します。このような目印をつけることを「墨だし」と言います。
コンクリートは非常に硬く、圧縮力(押しつぶされる力)には極めて強い抵抗力(頑丈さ)を持ちます。反面、引張力(引っ張られる力)や曲げ(たわませようとする力)には脆いです。その脆さを補うために鉄筋をコンクリートの中に配置します。これが鉄筋コンクリート造の考え方です。また、鉄筋は鉄ですから当然錆びやすく=酸化しやすいのですが、コンクリートはアルカリ性なので、お互いを性質を守りあうことで強度を保つという理にかなった構造なのです。
やみくもに鉄筋をコンクリート内に配置すれば良いというわけではなく、適正な鉄筋量が各構造物で決められております。今回の場合は200mごとに鉄筋を配置する設計になっています。このように設計通りに鉄筋が配置されているかをチェックすることも施工管理の大切な仕事の一つです。決して職人さん任せの仕事はいたしません。