代表の水落です。
唐突ですが、私は文系出身です。この文系出身(もしくは建築以外の理系出身者)ということが施工管理の仕事をする上でプラスにもなるし、マイナスにもなることを肌で感じてきました。
プラスの部分は、世間の感覚とこの業界特有の感覚が少しずれていることを感じやすいことが挙げられます。このズレの感覚を念頭に、自分の建築業界以外出身というフィルターを通して、きちんとわかりやすくお客さまに物事をお伝え出来ることだと考えています。
例えば、この業界が長い人はどうしても現場で使う専門用語をそのままお客さまにお伝えしてしまい、相手を戸惑わせることがあるのですが、それを誰にでも理解できる平易な言葉でお客さまにお伝えすることなどが挙げられます。
マイナスの部分は、やはり専門的知識が足りないと言うことです。上記の「平易な言葉でお客さまにお伝えする」ということは、専門的な知識があってこそできることなので、どうしても専門的知識の習得に励まなければなりません。
そこで私たち、育栄建設ではこの専門的知識を習得する方法として社員教育に力を入れているのですが、その中の一つが資格試験取得への支援です。方法としては、建築施工管理技士取得を目指し、資格取得支援学校である日建学院さんに通学をします。
目的は資格取得であることはもちろんなのですが、それ以外にも勉強を通じて知識を習得することが重要だと思っています。日々の仕事からも専門用語や知識を習得することが可能なのですが、どうしても断片的な知識になってしまいます。それを資格取得試験勉強を通じて断片的な知識を頭の中で整理し、知識の点と点が線で結ばれることを期待しています。
2級建築施工管理技士は、大学であれば指定学科(建築等)以外の卒業でも、1年6か月の実務経験を重ねれば受験することが可能です。4月に新卒で入社すれば、翌年の11月の試験は受験可能ということです。
私も2級建築施工管理技士を取得し、その後、1級建築施工管理技士を取得しました。大変な部分もありましたが、その時の知識が経営にも役立っていることを感じます。お客さまからも会社の責任者がきちんと建築の資格を持っていることについて安心していただけたら本当に嬉しく思います。
当社では社員が資格取得を目指す際にはみんなで応援する風潮があります。今も若い人たちからベテランまで建築施工管理技士の取得を目指して頑張っています。本当に心強く感じていますし、この過程がお客さまにご満足いただける仕事に繋がるものと強く確信しております。
その他にも建築系では「建築士」や「福祉住環境コーディネーター」という資格もあります。「福祉住環境コーディネーター」はどなたでも受験できますし、「建築士」も二級であれば、実務経験さえ積めば学歴要件はありません。つまり文系出身者であっても受験可能です。
話が長くなってしまいましたが、私も昨日、「二級建築士」の学科試験を受験してきました。実は、3年前にも受験し学科は通過したのですが、製図試験を3年連続で落ちるというかなり情けない経験をしております。。。
正直、今回はもう諦めようかなぁ、私の人生に建築士の資格はいらないかなぁ、と思ったのですが、やはり建築会社の代表としているからには建築士の試験にも合格して、さらにお客さまに貢献したいと考えるに至りました。
そして、やり直し出戻りの学科試験を受けたというわけです。私自身が試験を受けることで、社員一人一人が試験を受ける時に感じるプレッシャーを自分のこととして感じることが出来ますし、私自身の知識の習得にも繋がっていると考えているので、前向きにとらえて、しつこくしつこく。
解答速報では、学科は通過できそうです。今年こそ、製図試験、合格したいなぁ・・・